サウジアラビア 皇太子を首相に任命 国王の権限継承が鮮明に

世界有数の産油国、中東のサウジアラビアは、これまでサルマン国王が兼任してきた首相に、ムハンマド皇太子を任命したと発表しました。
高齢の国王から37歳の皇太子への権限の継承が鮮明となりました。

サウジアラビア政府は27日、国営通信を通じて、サルマン国王が内閣改造の命令を出したと発表しました。

発表によりますと、これまでサルマン国王が兼任してきた首相に、ムハンマド皇太子を任命しました。

サウジアラビアでは、初代国王の息子たちが6代にわたって王位についてきましたが、サルマン国王は、初代の孫にあたるムハンマド皇太子に「脱石油」の経済政策を主導させるなど権力を集中させています。

サルマン国王は86歳と高齢で、37歳のムハンマド皇太子が政治や外交で国王の代理を務めることも増えていました。

今回の任命で、サルマン国王からムハンマド皇太子への権限の継承が鮮明となり、今後、ムハンマド皇太子の影響力がさらに強まるものとみられます。

また、ムハンマド皇太子の兄で、国家歳入の柱となるエネルギー政策を担う、アブドルアジズ・エネルギー相を留任させたうえで、弟のハリド副国防相を国防相に昇格させ、国王の息子たちによる権力の基盤の強化も進んでいます。