近畿大学の高濃縮ウラン 米に返還へ 国内の大学はすべて撤去に

国際的に核セキュリティーの強化が進められるなか、近畿大学の研究用原子炉で国内の大学では最後まで使われていた高濃縮ウランが、アメリカに返還されることになりました。

文部科学省によりますと、大阪府にある近畿大学の研究用原子炉では、1961年の運転開始以来、アメリカから提供された高濃縮ウランが燃料として使用されていましたが、核セキュリティーの観点から盗難のリスクなどを避けるため、アメリカに返還することを決めたということです。

近畿大学は、燃料を濃縮度20%程度の低濃縮ウランに切り替えることにしています。

高濃縮ウランは、核兵器にも転用できることから、2001年にアメリカで起きた同時多発テロをきっかけに、アメリカが各国から回収を強化していて、国際的にも、保有量をできるかぎり少なくすることが求められています。

国内でも研究用の原子炉の燃料として高濃縮ウランが使われていましたが、これまでに、東京大学と京都大学の研究炉で使われていた高濃縮ウランがアメリカに返還されています。

今回、近畿大学からの返還が決まったことで、国内の大学で使われていた高濃縮ウランは、すべて撤去されることになりました。