通園バス園児死亡事件受け 保育所などに立ち入り調査開始 静岡
静岡県牧之原市の認定こども園で、3歳の女の子が通園バスの車内に取り残され熱中症で死亡した事件を受けて、静岡県などは送迎バスを運行している県内すべてのこども園や保育所などを対象とした立ち入り調査を始めました。
この立ち入り調査は、県と静岡市、それに浜松市が、事件のあった認定こども園を除く、県内232のこども園や保育所、それに幼稚園などを対象に始めました。
このうち磐田市の市立福田こども園では、27日、県の担当者3人が訪れ、送迎バスの運転手や同乗する職員らに日頃の安全管理の状況について、聞き取りを行いました。
これに対し職員らは、乗車の際に名簿で確認したうえで点呼も行っていることや、降車の際には運転手と職員が残っている園児がいないかダブルチェックしていると説明していました。
県が立ち入り調査を前に、文書で行った調査では、この1年間に送迎バスをめぐって子どもの安全に関わる「ヒヤリハット」の事例が43件あったことが確認されています。
県こども未来課の鈴木安由美課長は「書面だけではわからないこともあるので、それぞれの園でどのように安全管理を徹底しているのか具体的に確認していきたい」と話していました。
この調査はことし11月中旬まで行われる予定です。