【解説】戦地へ動員令をめぐって“疑心暗鬼”ロシア国内で混乱

「ロシア国防省などが提案した部分的な動員を支持する必要がある」
戦地での兵員不足を補うためでしょうか、プーチン大統領は職業軍人だけでなく、有事に招集されるいわゆる予備役を部分的に動員するとしたのです。

ロシア側は、東部や南部の支配地域を一方的に併合しようと「住民投票」だとする活動を始めました。しかしロシア国内ではプーチン大統領が出した戦地への動員令をめぐって、人々の不満が噴き出し混乱も生じています。

兵力不足を補うための「部分的動員」。今回の動員の対象は予備役です。普段は市民生活を送りながら有事に招集される人たちです。全体で200万人いるとされていますが、ロシア国防省によると動員の規模は30万人。軍務経験などがある人に限られるとしています。

ロシアの独立系メディアは、こうした動員について定めた大統領令には非公開になっている部分があり、そこには100万人の動員を可能とする内容が含まれていると伝えています。

ロシアと欧米の関係に詳しい筑波大学の東野 篤子教授の解説です。

(9月24日にサタデーウオッチ9で放送した内容です)
(動画は17分29秒。データ放送ではご覧になれません)