宮城の生協 冬の灯油配達開始 価格前年比280円以上高く影響も

寒さが厳しくなる時期を前に、宮城県の「みやぎ生活協同組合」は26日から冬の灯油の配達を始めました。配達される灯油の価格は18リットル当たりで去年の同じ時期より280円以上高くなっていて、利用者からは暮らしへの影響を心配する声が出ています。

宮城県内のおよそ4万3000世帯に灯油を配達している「みやぎ生協」は、26日から冬の灯油の配達を始めました。

26日は、灯油を運ぶトラックが仙台市青葉区のおよそ130世帯を回り、担当者がポリタンクや住宅に備え付けられた灯油タンクに給油しました。

みやぎ生協は、この冬の灯油の配達価格についてロシアによるウクライナ侵攻で原油価格が高止まりしていることなどから18リットル当たりの税込みで、去年の同じ時期より288円高い2052円にすると発表し、今の方式で価格を決めるようになった1986年以降で最も高くなりました。
利用者の70代の女性は「価格が高くてびっくりしていますが、ウクライナでの戦争もあるのでしかたないと思います。着る物で調整し、安いところを探して買おうと思います」と話していました。

みやぎ生協仙台西センターの飯山正博副センター長は「世界情勢や円安の影響で価格が高くなる傾向があります。生活に必要なもので値上げは心苦しいですが、なるべく適正価格で提供できるよう努力していきます」と話していました。