北朝鮮の弾道ミサイル “変則軌道で650キロ程度飛行” 防衛相

北朝鮮が25日に発射した弾道ミサイルについて、浜田防衛大臣は変則軌道で飛行し、当初の発表を250キロ程度上回る650キロ程度飛行していたことを明らかにしました。

北朝鮮が25日発射した弾道ミサイルについて、防衛省は当初、最高高度が50キロ程度、距離は通常の弾道軌道であれば400キロ程度で飛行し、日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したと推定されると発表し、変則軌道で飛行した可能性があるとしていました。

浜田大臣は、26日の記者会見で「さらなる分析を進めた結果、変則的な軌道で650キロ程度飛しょうしたと推定される」と述べ、当初の発表を250キロ程度上回る距離を飛行していたことを明らかにしました。

防衛省・自衛隊は、アメリカ軍と韓国軍による共同訓練が26日から始まったことから、さらなる発射などに警戒を強めています。

また浜田大臣は、東京と大阪に設けられている自衛隊による大規模接種会場について、運営期間を当面延長するため、今年度予算の予備費から55億円を支出することを明らかにしました。

松野官房長官「さらなる挑発行為に出る可能性ある」

松野官房長官は閣議のあとの記者会見で、25日の北朝鮮の弾道ミサイル発射を重ねて非難し「今後、核実験の実施を含め、さらなる挑発行為に出る可能性はある。時期を含め、これ以上の詳細を事柄の性質上答えるのは困難だが、引き続きアメリカとも緊密に連携しながら、情報収集や警戒監視に全力を挙げ、わが国の平和と安全の確保に万全を期す」と述べました。