「国葬」前の弔問外交 岸田首相 米副大統領と会談

岸田総理大臣は、日本を訪れているアメリカのハリス副大統領と会談し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた緊密な連携を確認したほか、北朝鮮のミサイル発射を踏まえ、核・ミサイル開発への深刻な懸念を共有しました。

岸田総理大臣は26日夕方、安倍元総理大臣の「国葬」に参列するため、日本を訪れているアメリカのハリス副大統領と、東京 港区の迎賓館でおよそ40分間会談しました。

冒頭、岸田総理大臣は「日米同盟の強化に心血を注いできた安倍氏の遺志を引き継ぎ、両国関係をいっそう発展させることが私の務めだ。安倍氏が提唱した『自由で開かれたインド太平洋』実現のために連携していきたい」と呼びかけました。

これに対しハリス副大統領は「安倍氏はすばらしいリーダーシップを発揮し、日米の友好関係をさらに増進させた。今回はバイデン大統領の代わりに日本に来た。非常に強固な日米同盟は平和と安定の礎で、インド太平洋の繁栄につながる」と述べました。

そして両氏は、安倍氏の遺志を引き継ぎ、日米同盟をさらに強化していくことや「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

また、25日の北朝鮮による弾道ミサイルの発射についても意見を交わし、北朝鮮の核・ミサイル開発に深刻な懸念を共有しました。

そのうえで、岸田総理大臣が拉致問題の即時解決に向けた全面的な理解と協力を求めたのに対し、ハリス副大統領も支持する考えを示しました。

さらに岸田総理大臣は、中国への対抗を念頭にした新たな経済連携IPEF=インド太平洋経済枠組みについて緊密に連携していくことを伝えたうえで、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への復帰を改めて促しました。

このほか両氏は、国連の安保理改革や来年、広島で開催されるG7サミット=主要7か国の首脳会議に向けて連携していくことも確認しました。

そして両氏は会談後およそ1時間、迎賓館で夕食会を行いました。