食品メーカー 少量にして価格抑制など 家計の節約ニーズに対応

原材料価格の高騰が続く中、食品メーカーの間では、少量サイズにして価格を抑えた商品や、調理の際に油の使用量を減らせる商品などを販売し、家計の節約ニーズに対応しようとしています。

このうち、製粉大手の日清製粉ウェルナは、この秋から家庭向けのお好み焼き粉やたこ焼き粉それにパスタで、これまでよりも容量が少ないサイズの商品の販売を始めました。

これによって家庭で使い切れずに捨ててしまうといったむだをなくすとともに、少量サイズにして値ごろ感を出すことで家計の節約ニーズを捉えたいとしています。

日清製粉ウェルナの小池祐司社長は、「節約に加えて消費者のニーズが多様化しているので、コストは増えてしまうが、多品種の少量生産にどれだけ耐えられるかが問われている」と話していました。

また、製粉大手の昭和産業は、食用油の値上がりも踏まえ、今月から天ぷらを調理する際に油の使用量を節約できる商品を投入しました。

天ぷらを揚げずに大さじ3杯程度の油で、焼いて作ることで従来より油の量を大きく減らせるとしています。
このほか、大手食品メーカーの米久は、容量が大きいかわりに単価を抑えている業務用のチヂミやロールキャベツの冷凍食品を、今月から家庭向けにも販売していて、食品メーカーの間で家計の節約ニーズに対応しようという動きが広がっています。