名簿は、「慰霊帳」と名付けられ、全米75か所の施設に収容された12万5000人以上の氏名が一つにまとめられていて、機密解除されたアメリカ政府の文書を基に家族への確認を行うなどして完成したということです。
収容所で生まれたという79歳の男性は、「収容された人々の名前が一つになったことに感銘を受けています」と話していました。
名簿作りで中心的な役割を担った南カリフォルニア大学のダンカン・ウイリアムズ教授は「当時、日系人はひとまとめで国への忠誠心に欠ける危険な存在だと見なされました。この国では今も、誰がアメリカ人で、誰がよそ者かという問題があります。同じことは繰り返してはいけないのです」と話していました。
米 太平洋戦争中の日系人強制収容12万5000人余の名簿完成
太平洋戦争中のアメリカで日系人が「敵性外国人」として強制収容された歴史を伝えようと、収容された12万5000人余りの氏名を一つにまとめた名簿が完成し、記念の式典がロサンゼルスで行われました。
ロサンゼルスの全米日系人博物館では24日、強制収容された人たちの氏名をまとめた名簿を納める式典が行われ、収容所にいた日系人やその家族などおよそ500人が参加しました。
式典で参加者たちは、日本語と英語で収容所の名前が書かれた細長い木の札を持って会場に入りました。
