人工透析患者 ワクチン3回接種で抗体が大幅増 横浜市立大など

新型コロナウイルスに感染すると重症化のリスクが高い人工透析を受けている患者の多くで、3回目のワクチン接種後に感染や発症を防ぐ抗体の量が大幅に増えたとする研究結果を横浜市立大学などのグループが発表しました。

横浜市立大学と神奈川県内の4か所のクリニックは、新型コロナに感染すると重症化のリスクが高いとされる人工透析を受けている患者がワクチン接種によって得られる効果を研究しました。

具体的にはファイザー社製を接種した透析患者350人と、健康な130人について、感染や発症を防ぐ抗体の量「抗体価」を調べました。

その結果、2回目の接種から1か月後に透析患者のグループの抗体価は健康な人のグループの3分の1でしたが3回目の接種の1か月後には、透析患者のほとんどで抗体価が大幅に上がり、2つのグループ間の差がなくなったということです。

調査にあたった横浜市立大学医学部循環器・腎臓・高血圧内科学教室の涌井広道准教授は「透析患者でここまで大幅に抗体価が上がるとは予想外で、3回目を未接種の人は接種して欲しい。同様に免疫を獲得しにくいがん患者や免疫抑制剤を使う患者でも、3回目の接種で抗体価が大幅に上がる可能性があり、接種の意義があると考えられる」と話しています。