米原子力空母 共同訓練のため韓国入港 北朝鮮けん制のねらいか

アメリカの原子力空母が韓国との共同訓練のため南東部のプサン(釜山)に入港しました。北朝鮮による7回目の核実験の可能性に各国が警戒を続ける中、韓国軍との結束を示すことで北朝鮮をけん制するねらいがあるとみられます。

プサンに入港したのは、アメリカ海軍横須賀基地に拠点を置く原子力空母「ロナルド・レーガン」です。

空母の甲板では記者会見が行われ、「ロナルド・レーガン」を中心とする空母打撃群のマイケル・ドネリー司令官は「朝鮮半島周辺での展開は、いかなる挑戦や脅威にも韓国軍とともに対応するというわれわれの意志を示している」と述べました。

韓国メディアによりますと、米韓の海軍は日本海を中心に、共同訓練を行うということです。

アメリカと韓国は先週行われた外務・国防の次官級協議で、北朝鮮が7回目の核実験を行った場合は強力かつ断固とした対応をとることを確認していました。アメリカの原子力空母が訓練を目的に韓国に入港するのは2017年10月以来およそ5年ぶりとなります。

米韓両国としては軍の結束を示すことで核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮をけん制するねらいがあるとみられますが、今後北朝鮮から強い反発が起きることも予想されます。