市場介入 鈴木財務相「投機による過度な変動は見過ごせない」

ドル売り円買いの市場介入に踏み切ったことについて、鈴木財務大臣と神田財務官が午後6時半から財務省内で記者会見しました。
鈴木大臣は「投機による過度な変動は決して見過すことはできないことから為替介入を実施した」と述べました。

外国為替市場で1ドル=145円台後半まで円安が加速したことを受けて、政府・日銀は22日夕方、ドルを売って円を買う市場介入に踏み切りました。

これについて鈴木大臣と神田財務官が22日、財務省で記者会見し、冒頭、鈴木大臣は「投機的な動きを背景にした急速で一方的な動きを政府としては憂慮した。投機による過度な変動は決して見過すことはできないことから為替介入を実施した」と述べました。

鈴木大臣は市場介入には一定の効果があらわれているとしたうえで「引き続き為替市場の動向に高い緊張感を持って注視するとともに過度な変動には必要な対応をとりたい」と述べました。

単独介入かと問われたのに対し鈴木大臣は「関係する通貨当局とは常に連絡を取り合っている。何をもって単独かということもあるが、日本の立場の理解のため各国とは常日頃連携をとっている」と述べ、明言を避けました。

市場介入を判断したタイミングについては「申し上げることはできない。為替介入は機微なもので、今後の効果を考えるにあたって、いくらならばやるということにつながってはいけないと思う」と述べました。

神田財務官 “為替水準で介入の判断”を否定

財務省の神田財務官は、円安が進み円相場が一時1ドル=145円を超える水準に達したことが介入に踏み切った要因か問われたのに対して、「それは、はっきりと否定する。数字のことを考えていることは全くない。基本はボラティリティ、変動の度合いだ」と述べました。

そのうえで、「急に動くと、家計も企業も適応できない大変な迷惑を被る。特にファンダメンタルズ=経済の基礎的条件から外れた投機的な問題だった場合は是正する必要がある」と述べました。

また神田財務官は、今回の市場介入について単独介入かどうかは明らかにしませんでしたが、「アメリカとは同盟国として本当に緊密に為替だけでなくいろんなことを議論している。アメリカがどのように言っているかは私からは申し上げないが、非常に良い意思疎通が図られている」と述べました。