米英首脳会談 ウクライナ支援や中国・ロシア依存の減少で一致

アメリカのバイデン大統領とイギリスのトラス首相は、ニューヨークで初めて対面の首脳会談を行い、ウクライナへの支援などで緊密に連携するとともに、多くの国が経済的に中国とロシアに依存している状況を変えていくことで一致しました。

バイデン大統領とトラス首相は21日、国連総会が開かれているニューヨークで、対面では初めてとなる首脳会談を行いました。

アメリカ ホワイトハウスの発表によりますと、両首脳は、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナへの支援や、経済力を背景に世界各地で影響力を強める中国への対応などで、緊密に連携していくことを確認しました。

また、イギリスの首相官邸の発表によりますと、両首脳はエネルギーと技術、それに部品の供給網について「権威主義国家への行き過ぎた依存を終わらせなければならない」と強調し、ヨーロッパで顕著になっているエネルギー面でのロシアへの依存と、世界的に広がる中国への経済的な依存を減らすための取り組みを強化することで一致しました。

アメリカとイギリスはこれまで、ロシアに対する制裁や中国への厳しい姿勢などで足並みをそろえてきましたが、イギリスの首相が今月からトラス首相に代わっても、引き続き連携して中ロ両国に対抗していくことを確認した形です。