イラン大統領 核合意協議の行き詰まり“米側に責任”と主張

イランのライシ大統領は国連総会で演説し、核合意を立て直すためにアメリカと進めてきた協議が行き詰まっていることについて「本気で合意に復帰するつもりがあるのか疑いを抱かせる」と述べ、責任はアメリカ側にあると主張しました。

イランのライシ大統領は去年8月に就任して以来、初めてアメリカを訪れ、21日、国連総会で演説しました。

この中で、アメリカのトランプ前政権が一方的に離脱した核合意を立て直すためアメリカとの間で進めてきた協議について「われわれは非常に柔軟に対応してきた」と強調しました。

そのうえで、2019年から2020年にかけてイラン国内の申告されていない場所から核物質が見つかった問題をめぐり、アメリカがIAEA=国際原子力機関による調査への協力を求めていることを念頭に「過去の話を繰り返していて、本気で合意に復帰するつもりがあるのか疑いを抱かせる」と述べ、協議が行き詰まっている責任はアメリカ側にあると主張しました。

一方、イランで、スカーフのかぶり方をめぐり逮捕された女性が死亡したことを受けて、国内でデモが広がっていることに欧米側が懸念を示していることについて、ライシ大統領は、他の国で起きている人権侵害は放置されているとしたうえで、「ダブルスタンダードを拒否する」と述べました。