火葬場建設めぐり7500万円の加重収賄疑い 奈良 御所市議ら逮捕

奈良県御所市が発注した火葬場の建設工事をめぐり、70歳の市議会議員らが、市議会で、市内の建設会社などのグループと契約を結ぶ議案に賛成して便宜を図った見返りに、建設会社側から現金7500万円の賄賂を受け取ったとして、加重収賄の疑いで大阪地検特捜部に逮捕されました。

逮捕されたのは、奈良県御所市の市議会議員、小松久展容疑者(70)と、おいで建設会社役員の小松隆浩容疑者(47)です。

大阪地検特捜部によりますと、小松議員らは、御所市が発注した火葬場の建設工事をめぐり、業者の間で市内の建設会社などのグループが受注する合意があることを認識しながら、おととし7月の市議会で、契約を結ぶ議案にあえて異議を唱えず賛成し、見返りに建設会社の会長らから現金合わせて7500万円の賄賂を受け取ったとして、加重収賄の疑いが持たれています。

火葬場の建設工事は、この建設会社などのグループが24億6600万円余りで受注していて、特捜部はことし6月、工事の契約で不正があった疑いがあるとして市役所などを捜索し捜査を進めていました。

逮捕した2人の認否については明らかにしていません。

一方、特捜部は、賄賂を渡したとされる建設会社の会長らについては、「証拠を隠すなどといったおそれは現時点で低い」などとして逮捕はせずに贈賄の疑いで任意で捜査を進めるとしています。

御所市長「捜査に全面的に協力」

市が発注した工事をめぐり、市議会議員が加重収賄の疑いで逮捕されたことについて、御所市の東川裕市長はNHKの取材に対し「市議が逮捕されたことについては、非常に残念に思います。内容をこれから詳しく把握できしだい対応を検討し、捜査には全面的に協力させていただきます」とコメントしています。