アジア開発銀行総裁 “スリランカ救済へ 新規融資行う用意”

アジア開発銀行の浅川総裁は、経済危機に陥るスリランカに対して、救済に向けた新規融資を行う用意があることを明らかにしました。

これは、アジア開発銀行の浅川雅嗣総裁が20日、フィリピンでNHKのインタビューに答えたものです。

アジア開発銀行は、スリランカに対し、これまで食料危機を緩和するために2億ドルの緊急支援融資を承認しています。

浅川総裁は、スリランカとIMF=国際通貨基金との間で、事務レベルで合意したおよそ29億ドルの支援プログラムが正式に決まることを条件に、「アジア開発銀行も新規の資金を使って救済パッケージに参加できることになると思う」と述べ、救済に向けた新規融資を行う用意があることを明らかにしました。

一方、浅川総裁は、スリランカが抱えている債務について「どの国からどんな資金をいくらで借りているのかなど透明性を担保したうえで議論をしていくことが重要だ」と述べ、中国からの隠れ債務が指摘されていることを念頭に、スリランカ自身が債務の透明性を確保することが必要だという認識を示しました。

スリランカのことしの経済成長率について、アジア開発銀行は、マイナス8.8%と大幅に落ち込む見通しを示しています。