日本貿易会会長 “貿易赤字膨張 構図崩れ始め ” 懸念示す

エネルギー価格の上昇や円安の加速で、貿易赤字が膨らんでいる現状について、日本貿易会の國分文也会長は、円安によって輸出が増えるという、これまでの貿易の構図が崩れ始めているとして、懸念を示しました。

日本の貿易収支は、ウクライナ情勢を背景にした原油などエネルギー価格の上昇や、円安の加速によって赤字が膨らんでいて、先月は1か月として過去最大の貿易赤字となりました。

円安が貿易赤字の拡大につながっている現状について、日本貿易会の國分会長は、21日の定例会見で、企業が生産拠点を海外に移してきたことで、これまでのように、円安によって輸出が増え、貿易収支が改善していくという構図が崩れ始めているとして、懸念を示しました。

そのうえで「物価への影響を考えると、円安の加速とロシアの侵攻によるエネルギーや食料価格の上昇は、日本にとってダブルパンチで、円安に向けたこれ以上の急激な変動が望ましくないのは明らかだ。商社業界でも、会社ごとに対応するのは難しい状況だと思う」と述べ、政府の支援策なども必要になるのではないかという認識を示しました。