中国 習近平指導部の香港統治の成果強調 来月の党大会前に

中国政府で香港政策を担当する幹部は、治安維持に関する法律の制定などによって、香港を混乱から安定につなげたとして導入を正当化しました。来月開催される共産党大会を前に、習近平指導部の成果として強調するねらいがあるとみられます。

香港ではおととし、反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法が施行されたあと、中国による統制が強まり、欧米などから批判が強まっています。

中国政府で香港政策を担当する香港マカオ事務弁公室の黄柳権副主任は、20日、記者会見し「香港国家安全維持法の制定や選挙制度の改正は、『一国二制度』の実践を安定かつ長期的に進めるための強固な保障となっている」と述べ、これらの導入で香港を混乱から安定につなげたと正当化しました。

また黄副主任は「香港国家安全維持法は世界のほかの国の法律と何ら変わりがない」としたうえで、「香港の世論調査では7割以上が法律の施行後に秩序が回復し、ビジネス環境が改善されたと認識している」と述べ、実績をアピールしました。

中国政府としては、習近平国家主席が党のトップとして異例の3期目入りを目指す、5年に1度の共産党大会を来月に控え、指導部の成果として強調するねらいがあるとみられます。