台湾東部で強い地震“建物倒壊や列車脱線の被害” 地元TV局

台湾東部で18日午後に強い地震があり、東部・花蓮県で建物が倒壊したほか、列車が脱線するなどの被害が出ています。

気象庁によりますと18日午後3時44分ごろ、台湾付近の深さ3キロを震源とするマグニチュード7.3の大地震がありました。

気象庁は、津波注意報を沖縄県の宮古島・八重山地方に発表しましたが午後5時15分に解除しました。

この地震について台湾の中央気象局は、マグニチュード6.8だとしていて、東部・台東県や隣接する花蓮県で強い揺れを観測したとしています。

台湾メディアによりますと、花蓮県でコンビニエンスストアが入った建物が倒壊したということで、現地からの映像では建物が道路をふさぐように倒壊している様子が確認できます。

この建物は3階建てで、台湾の消防当局によりますと、建物には2人が取り残されていましたが、救助されたということです。

また、同じ花蓮県にある駅で列車の一部が脱線しました。台湾の中央通信によりますと、当時、列車に乗っていたおよそ20人は駅のホームに逃れ、けが人はいないということです。

さらに、花蓮県では2つの橋で橋脚などが崩れ、巻き込まれた3人が救出されたということです。

花蓮県では広い範囲で水道管が破裂し、停電もしたほか、山間部では土砂崩れも起きているということです。

台湾東部では17日夜もマグニチュード6.4の地震があり、台湾の中央気象局は今後も地震が起きるおそれがあるとして警戒するよう呼びかけています。

震源地に近い台東県・花蓮県とは

今回の地震の震源地に近く、大きな揺れを観測した台東県は台湾の南東部にあり、花蓮県や南部の最大都市、高雄などに隣接しています。自然豊かな観光地として知られ、日本台湾交流協会のホームページによりますと、人口はおよそ21万で、ことし6月の時点で42人の日本人が住んでいるということです。

また隣接する花蓮県は長い海岸線や山脈から流れる川にできた峡谷など、自然が豊かな観光地として知られています。日本台湾交流協会のホームページによりますと人口はおよそ32万で、ことし6月時点で73人の日本人が住んでいるということです。

専門家“日本の震度6強に相当する激しい揺れだった可能性”

台湾東部で起きた地震について地震のメカニズムに詳しい東京大学地震研究所の古村孝志教授は、「震源地は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する地震活動が非常に活発な場所だ。今回の地震は断層が横にずれて起きたとみられる」と分析しています。

そのうえで古村教授は「地震は内陸部の浅い場所で起きたため、地上では、日本の震度6強に相当する激しい揺れに襲われたと考えられる。台湾東部では、17日も大きな地震が起きたばかりで、住宅やインフラなどに被害が広がるおそれがある」と指摘しました。

そして今後について「こうした大きな地震が起きたあとはプレートの活動が活発になるため、余震が続く可能性がある。今後、沖合を震源とする大きな地震が起きれば、日本でも先島諸島から沖縄にかけて津波に注意する必要がある」と述べ、余震に注意するよう呼びかけています。

これまでも台湾東部で相次ぎ地震発生

台湾東部では、2018年にマグニチュード6.4の地震が発生し、震源に近い花蓮市を中心にホテルやビルが倒壊するなどの被害が出て17人が死亡したほか、日本人を含む290人以上がけがをしました。

また2019年にも、台湾東部でマグニチュード6クラスの地震が複数回発生し、台湾全土で揺れが観測されました。

このほか、ことしに入ってからも、台湾の東部を震源とするマグニチュード6クラスの地震が相次いでいて、9月17日もマグニチュード6.4の地震が観測されていました。