カザフスタン首都 元の名称「アスタナ」に

独裁的な前の大統領の名前がつけられていた中央アジア カザフスタンの首都「ヌルスルタン」について、元の名称の「アスタナ」に戻すことが決まり、現在のトカエフ大統領が前の大統領の影響力を排除する動きと受け止められています。

カザフスタンのトカエフ大統領は17日に首都の名称を現在の「ヌルスルタン」から元の名称の「アスタナ」に戻すことを定めた法令に署名しました。

「ヌルスルタン」は、およそ30年にわたって国を率い2019年に辞任したナザルバーエフ前大統領のファーストネームで、前大統領の側近だったトカエフ氏が後継に就いたあと忠誠心を示すため改称しました。

ナザルバーエフ氏は退任後も国家安全保障会議の議長など要職にとどまり実権を握ってきましたが、ことし1月に起きた市民の大規模な抗議活動では、その一族や側近が富や権力を独占してきたとして、批判の矛先が向けられました。

このためトカエフ大統領は国民の不満を解消するため、ナザルバーエフ氏の要職を解き特権を認めないよう憲法を改正するなど影響力の排除に乗り出していて、今回の首都の名称変更もその一環とみられています。