“コロナとインフルエンザ ワクチン同時接種へ準備” 厚労相

秋から冬にかけて、新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されていることについて、加藤厚生労働大臣は、両方を予防するためのワクチンの同時接種が可能だとして、円滑に接種が行えるよう準備を進めていく考えを示しました。

厚生労働省の専門家会合では、秋から冬にかけて新型コロナとインフルエンザが同時に流行することへの懸念が示されています。

加藤厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で「今後、再び新型コロナの感染が拡大した場合やインフルエンザとの同時流行を念頭に、具体的な対策をつくりあげていきたい」と述べました。

そのうえで「新型コロナとインフルエンザのワクチンの同時接種は、厚生労働省の審議会で安全性と有効性の面から議論され、実施可能とされている。秋から冬にかけて同時並行で進むので、円滑に接種を行えるようしっかりと準備を進めていきたい」と述べました。

また、オミクロン株に対応したワクチンの接種に関連して「前回の接種から少なくとも5か月の間隔をあけるとされているが、海外の動向や安全性などの情報を踏まえ、短縮する方向で検討し、来月下旬までには結論を得たい」と述べ、接種間隔の短縮に向けた議論を急ぐ考えを示しました。