川端康成など著名作家 直筆の書簡 点字図書館に多数保管が判明

東京にある「日本点字図書館」にノーベル文学賞作家、川端康成さんをはじめ、日本を代表する作家など1000人余りから届いた直筆の手紙などが保管されていたことが分かり、図書館では今後、一般への公開も検討しています。

東京 新宿区の「日本点字図書館」に保管されていたのは、1955年から1978年までに作家を中心に1046人から届いた手紙やはがき、合わせて1958通で、当時、本を点字にしたり朗読を録音したりする際に必要だった著者の許諾を求めた際の返信だということです。

このうちノーベル文学賞を受賞した川端康成さんのはがきには「御役に立てば幸ひです」と直筆で書き添えられています。
また、作家、安部公房さんのはがきには「お申し入れの件、了承いたしました」などと印象的な字体で書かれています。

このほか井上ひさしさんや永六輔さんなどの手紙やはがきも含まれていて、当時、多くの作家らが協力していたことが分かる資料だということです。

点字図書館では今後、一般公開も検討しているということで、立花明彦館長は「手紙やはがきから当時の視覚障害者の読書環境が作家たちの善意によって支えられていたことがうかがえる」と話していました。