ゼレンスキー大統領 奪還重要拠点で集団墓地 ロシアを非難

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍から東部ハルキウ州の大部分を奪還したことについて「大きな勝利だ」と強調しました。
また、奪還した重要拠点、イジュームで集団墓地が見つかったことを明らかにし「ロシア軍はその責任を負わなければならない」とロシアを非難しました。

ウクライナでは東部や南部でウクライナ軍が反転攻勢を続けていて、ゼレンスキー大統領は東部ハルキウ州では、ほぼ全域を解放したと強調しました。

15日には首都キーウを訪れたEU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長と会談し、ウクライナ大統領府によりますと、この中でゼレンスキー大統領は「われわれは町や村をロシア軍の支配から日々解放し、士気を高めている。大きな勝利だ」と述べて自信を示しました。
また、ゼレンスキー大統領は15日に公開した動画で「ハルキウ州のイジュームで集団墓地が見つかった。ブチャやマリウポリに続き今度は残念ながらイジュームだ。ロシア軍はいたるところに虐殺の痕跡を残していてその責任を負わなければならない」とロシアを非難しました。

一方、東部のルハンシク州やドネツク州ではロシア軍が激しい攻撃を続けています。ルハンシク州のハイダイ知事は15日「ハルキウ州のような速攻のシナリオが繰り返されることはない」と述べ、警戒を強めています。

また、ドネツク州のキリレンコ知事は15日、ウクライナ側の拠点の1つバフムトなどでアパートや病院が攻撃を受けてけが人が出ているとSNSに投稿し、住民に避難を呼びかけています。

ロシア外務省のザハロワ報道官は15日の記者会見で「軍事作戦の目的を達成するという緊急性は日増しに強まっている」と主張し、今後、ロシアが攻撃を激化させる可能性もあるとみられます。

米バイデン政権 ウクライナに最大6億ドルの追加軍事支援を発表

アメリカのバイデン政権はロシアによる軍事侵攻が続くウクライナに対して最大6億ドル、日本円にしておよそ860億円相当の追加の軍事支援を行うと発表しました。
具体的には高機動ロケット砲システム=ハイマースに使われるロケット弾や砲弾などが含まれるということです。

アメリカ国防総省によりますと、ロシアによる侵攻が始まって以降、アメリカがこれまでにウクライナに行った軍事支援は総額でおよそ151億ドル、日本円にしておよそ2兆1600億円に上ります。