立民 安倍元首相の「国葬」 執行部がそろって欠席の方針決定

安倍元総理大臣の「国葬」について、立憲民主党は、実施の理由などをただした党の質問書に対する政府の回答が不十分だったなどとして、執行部がそろって欠席する方針を決定しました。

安倍元総理大臣の「国葬」をめぐり、立憲民主党は、実施の理由などをただした党の質問書を政府に提出し、14日回答が党側に届きました。

これを受けて、立憲民主党は15日、臨時の執行役員会を開いて対応を協議した結果、政府の回答は、先に行われた国会の閉会中審査での岸田総理大臣の答弁と同じ内容を繰り返すもので不十分だったなどとして、執行部がそろって欠席する方針を決定しました。

このあと、泉代表は記者団に対し「政府の回答は『ゼロ回答』で、全く説明にならなかった国会答弁の繰り返しでしかなく大変不誠実で遺憾だ。国民に対する誠実さが欠けていると判断した」と述べました。

そのうえで「イギリスのエリザベス女王の国葬は議会に諮って行う一方、安倍氏の『国葬』は国会に全く諮ることなく内閣の独断で決定し、強行する。多くの国民が違和感や疑問、反発を覚えるのは当然だ」と述べ、政府の対応を批判しました。

立憲民主党は「国葬」には法的根拠がなく政府が独断で閣議決定したものだとして反対してきたことから、執行部がそろって欠席する一方、執行部を除く国会議員の出欠については「亡くなった政治家の葬儀に関する問題で、一人一人の政治家に判断の余地が認められるべきだ」として、それぞれの判断に委ねています。

「国葬」への出欠をめぐっては、野党のうち、日本維新の会と国民民主党は出席することを決めている一方、共産党とれいわ新選組は、法的根拠がないなどと主張し、欠席することを明らかにしています。

立民 安住国対委員長「政府からの回答はほぼコピペ」

安住国会対策委員長は、記者団に対し「政府から返ってきた答えは、ほぼ、議院運営委員会での政府答弁の中身の『コピペ』だ。木で鼻をくくったような話で、われわれが少し歩み寄ろうと思っているのに、官僚に答弁をそのまま写させて持ってきたという感が否めない」と述べました。

共産 志位委員長「参加しないのは当然」

また今回の立憲民主党の決定について共産党の志位委員長は、記者会見で「参加しないのは当然だ。私たちは『国葬』の中止を求め、参加できないということを明瞭に述べてきた。『国葬』は憲法違反で、参加する理由がないことは、すでに早い段階から明らかだったのではないか」と述べました。

連合 芳野会長は出席へ「苦渋の判断」

連合の芳野会長は、記者会見で「国会の閉会中審査での政府の説明を経てもなお、国民の理解が広がったと言える状況にはなく、政府が今の形式のままで実施を強行することは受け入れがたい」と述べました。

一方で「海外から来賓が多く参列する中で労働者側の代表としての責任をどう果たしていくべきかなどを踏まえ、極めて難しい、苦渋の判断だが連合会長として弔意を示すということで出席せざるをえない」と述べました。