”置き去り防止装置の義務化を” 通園バス死亡事件で署名活動

静岡県牧之原市の認定こども園で3歳の女の子が通園バスの車内に取り残され、熱中症で死亡した事件を受け、子どもの置き去りを防ぐ装置の義務化を求める署名活動が進められています。

ネット上での署名活動を始めたのは、保育園の運営や子育て支援を行う都内のNPO法人「フローレンス」です。

要望では、▽通園バスを運営する保育園や幼稚園などに子どもの置き去りを防ぐ装置の設置を義務づけることや、▽導入のための補助金をつくることなどを国に求めていて、13日午後10時すぎの時点で1900人余りの賛同を集めています。

このNPO法人によりますと、韓国では、バスでエンジンを切ったあと、3分以内に車内の後部に設置されたボタンを押さないと警報音が鳴る装置などの導入が、進んでいるということです。

国は今回の事故を受けて、再発防止策を来月中に取りまとめる方針で、NPO法人は集まった署名をなるべく早期に提出したいとしています。

NPO法人「フローレンス」の駒崎弘樹会長は「人間なら誰でもミスをするということを前提に対策を講じることが重要だ。こうした事故を二度と起こさないためにも、政府には法改正も視野に対策の検討を進めてもらいたい」と話していました。