パキスタン 洪水で約1400人犠牲 浸水解消に半年も 長期化懸念

大雨による洪水でこれまでにおよそ1400人が犠牲となっているパキスタンで、最も被害が大きい南部シンド州の地元当局は、浸水の解消までに3か月から半年かかるという見通しを示し、影響の長期化が懸念されています。

パキスタンでは、ことし6月中旬から各地で例年の雨量を大幅に上回る大雨が続いて洪水が相次ぎ、パキスタン政府によりますと、これまでに1396人が死亡し、被災した人はおよそ3300万人に上っています。

このうち、152万の家屋が全半壊するなど、最も大きな被害が出ている南部シンド州の地元当局が、11日、記者会見を開きました。

この中で地元当局は、被災地の浸水の状況について「深さがおよそ3メートルになっている地域もあり、人々が戻れる状況ではない」と説明しました。

そのうえで、シンド州は海抜が低く平地が多いため、浸水の解消までには3か月から半年かかるという見通しを示しました。

現地では、水が引かない中で支援物資の配布が難しく、マラリアなどの感染症に悩まされているほか、田畑が浸水してコメや野菜の収穫などができなくなっていて、影響の長期化が懸念されています。