首相訪米へ「国連総会で各国との連携確認する場に」官房長官

岸田総理大臣が来週アメリカを訪問し、国連総会に出席する意向を明らかにしたことについて、松野官房長官は、ウクライナ情勢など国際社会が直面する課題をめぐる日本の考え方を発信し、各国との連携を確認する場にしたいという考えを示しました。

岸田総理大臣は、13日に開かれた自民党の役員会で、来週ニューヨークを訪問し、国連総会に出席する意向を明らかにしました。

これについて松野官房長官は、午後の記者会見で「今回の国連総会は、ウクライナを含む現下の国際情勢を踏まえ、安保理改革などの国連全体の機能強化や核軍縮をはじめ、国際社会が直面する課題に対するわが国の考え方を積極的に発信するとともに、各国との連携を確認する有意義な機会になると考えている」と述べました。

また、滞在中に核実験を全面的に禁じるCTBT=包括的核実験禁止条約の発効を目指す首脳級会合にも出席する方向で調整していると説明しました。

そのうえで「先般のNPT=核拡散防止条約の再検討会議の結果も踏まえ、現実的かつ実践的な取り組みの重要性を訴えていく。核兵器のない世界に向けた国際社会の力強い結束を示したい」と述べました。