コロナ接触確認アプリ「COCOA」機能停止へ 全数把握見直しで

新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA」について、河野デジタル大臣は、感染者の全数把握が見直されることに伴って、機能を停止にする方針であることを明らかにしました。

「COCOA」は、新型コロナウイルスに感染した人と、濃厚接触をした可能性がある場合に通知される、国が運用するアプリです。

このアプリについて、河野デジタル大臣は、13日の閣議後の記者会見で「ルールが変わり、COCOAを活用する前提が変わるので機能停止ということになる」と述べ、機能を停止にする方針を明らかにしました。

感染症法に基づいて医療機関に求めていた、すべての感染者の届け出を高齢者などに限定する運用が今月26日から全国一律の措置として始まることに伴い判断したとしています。

「COCOA」の機能を停止する日程などについては、今後発表するとしています。

また、河野大臣は「総括をしっかりとして、次のパンデミックにつないでいくということをやらなければいけない」と述べ、「COCOA」を運用するうえでの課題などについて検証する考えを示しました。

松野官房長官「次のパンデミック見据え活用状況など総括する」

松野官房長官は、13日午後の記者会見で「おととし6月の運用開始からこれまでの契約額はおよそ13億円となっている。およそ4000万件ダウンロードされて多くの方々に利用され、行動変容を促す効果が一定程度あった。次のパンデミックを見据え『COCOA』の活用状況や評価課題などについて、今後、関係省庁においてしっかりと総括する」と述べました。