米ファイザー 「BA.5」対応成分含むワクチン 厚労省に承認申請

新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流となっている「BA.5」に対応する成分が含まれるワクチンについてアメリカの製薬大手「ファイザー」は、厚生労働省に承認を求める申請を行いました。

ファイザーの発表によりますと、厚生労働省に13日承認申請したのは、オミクロン株の「BA.4」や「BA.5」、それに従来の新型コロナウイルスに対応する成分が含まれるワクチンです。

このワクチンは、遺伝物質の「メッセンジャーRNA」が2種類含まれる「2価ワクチン」というタイプで、ウイルスの表面にある「スパイクたんぱく質」を体の中で作り出すことで、それぞれのウイルスに対応した免疫の反応を引き起こします。

「BA.4」と「BA.5」は「スパイクたんぱく質」が同じ形で、ファイザーは人に投与する前の実験のデータでは、このワクチンを追加接種することで「BA.5」や従来のウイルスなどに対する強い中和抗体の反応が得られることが示されたとしています。

アメリカでは、このワクチンの12歳以上の追加接種について先月31日にFDA=食品医薬品局が緊急使用の許可を出し、今月1日にはCDC=疾病対策センターが正式に推奨すると発表しています。