沖縄県知事選 現職の玉城デニー氏 2回目の当選

現職と新人の3人による争いとなった沖縄県知事選挙は11日投票が行われ、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設反対などを訴えた現職の玉城デニー氏が2回目の当選を果たしました。

沖縄県知事選挙の開票結果です。

玉城デニー、無所属・現。当選。33万9767票。

佐喜真淳、無所属・新。27万4844票。

下地幹郎、無所属・新。5万3677票。

立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党、地域政党の沖縄社会大衆党が推薦した現職の玉城氏が、自民・公明両党が推薦した元宜野湾市長の佐喜真氏らを抑えて2回目の当選を果たしました。

玉城氏は、沖縄県うるま市出身の62歳。

タレントとして活動したあと、沖縄市議会議員や衆議院議員を経て、4年前の沖縄県知事選挙で初当選しました。

玉城氏は選挙戦で、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設反対や子どもの貧困対策などに取り組んだ実績を訴えました。

その結果、立憲民主党や共産党などの支持層を固めたほか、いわゆる無党派層の支持も集めました。

投票率は過去2番目の低さ

沖縄県選挙管理委員会によりますと、沖縄県知事選挙の確定投票率は57.92%で、前回・4年前の選挙と比べて5.32ポイント低くなり、過去2番目の低さとなりました。

沖縄県知事選挙で投票率が最も高かったのは、昭和51年の82.07%で、平成2年の選挙までは70%台から80%台で推移してきました。

しかし、平成14年の選挙で57.22%とこれまでで最も低い投票率となり、それ以降は前回まで4回連続で60%台となっています。

期日前投票者数 2回目の訂正

沖縄県選挙管理委員会は知事選挙の期日前投票を済ませた人の数を35万1942人と発表していましたが、12日の朝早くになって5人少ない35万1937人だったと訂正しました。

期日前投票者数の訂正は11日の午前に続き、2回目です。

玉城氏「県民の思いが1ミリもぶれていないという結果」

玉城氏は「本当に身に余る県民の皆様からの信頼と『これからも頼むぞ』という、その希望を託していただいたことに、改めて心から感謝を申し上げる。間違いなく今回は、辺野古の新基地建設は大きな争点だった。過去2回の知事選挙、県民投票の7割以上の反対の声、そして、今回の私の2期目の再選。県民の思いが1ミリもぶれていないという結果だと受け止めている」と述べました。

佐喜真氏「県民が判断したこと 真摯(しんし)に受け止めたい」

佐喜真淳氏は「県民が判断したことなので真摯に受け止めたいと思う。私の力不足でこういう結果になったと思うので、そこは反省をし、支援していただいた方には、非常に苦しい、申し訳ないという気持ちでいっぱいだ。きょう結果が出たばかりなのでこれからのことはまだはっきりとは考えていない」と述べました。

下地氏「県民が選んだ人を批判することはない」

下地幹郎氏は「県民に選ばれたいと思って選挙に出ているので、県民が選んだ人を批判することはない。ただ自分は、政治家をやめるつもりは一切ない。保守や革新といった沖縄の枠を破ることができるのは私しかいないと思う」と述べました。

自民 森山選対委員長「さらに県民の理解を得られるよう努力」

自民党の森山選挙対策委員長は、記者団に対し「あと一歩及ばなかった。県民の気持ちが基地問題よりも経済対策にあることはよく理解していたが、沖縄県の発展に向けさらに政策に磨きをかけたい」と述べました。
そのうえで「地方自治体の首長選挙なので、国政に直接影響することはない。辺野古への移設は、国の方針として決めているのでさらに県民の理解を得られるよう努力することに尽きる」と述べました。

立民 大串選対委員長「基地問題への一貫した姿勢などが結果に」

立憲民主党の大串選挙対策委員長は談話を発表し「辺野古の新たな基地建設への反対など、玉城氏の基地問題への一貫した姿勢や、子育て・経済政策などが支持を得た結果と評価したい。この勝利は、玉城県政への信任と合わせ、野党勢力の主張にも多くの賛同を得られた結果であり、国会で論戦などを行う際は、岸田政権や与党が抱えるさまざまな問題点に正面から対じし、正々堂々とただしていく」としています。

維新 藤田幹事長「玉城氏の勝利 民意として尊重したい」

日本維新の会の藤田幹事長は談話を発表し「わが党は候補者の擁立・推薦を見送ったが、玉城氏の勝利を民意として尊重したい。玉城氏は、普天間基地の名護市辺野古への移設阻止を前面に掲げたが、直面する課題は基地問題にとどまらない。経済の振興、生活の向上、子育て支援の拡充など、真に沖縄の未来を切り開くための県政運営を望みたい」としています。

公明 高木選対委員長「なぜ敗北したのか よく分析」

公明党の高木選挙対策委員長は談話を発表し「党として推薦し、全力で応援した佐喜真候補が惜敗したのはまことに残念でならない。今回の結果を真摯に受け止め、なぜ敗北したのかよく分析していきたい。新たな県知事には、県政、国政と連携しながら、山積する沖縄県内の課題に全力を挙げて取り組んでもらいたいと思っている」としています。

共産 志位委員長「新たな基地の建設 断念すべき」

共産党の志位委員長は記者団に対し「大きな喜びをもって歓迎したい。『名護市辺野古に新基地はつくらせない』『普天間基地は即時閉鎖・撤去を』という沖縄県民の揺るがない意思を示したもので、歴史的勝利だ。岸田政権は、結果を重く受け止めて、新たな基地の建設はきっぱりと断念すべきだ。今回の結果は岸田政権に大きな痛打となった」と述べました。

国民 大塚代表代行「旧統一教会問題 投票行動に影響か」

国民民主党の大塚代表代行は記者団に対し「玉城氏は辺野古への移設反対の立場なので、円滑に移設が進むとは思えない状況になると予想しているが、地元の同意や軟弱地盤などの課題が解決されたうえで、県民の納得ずくで進めてもらいたい。今回は、旧統一教会の問題が投票行動にかなり影響していると思うので与党にはダメージだろう」と述べました。

れいわ 山本代表「自公は強権的手法など改める時だ」

れいわ新選組の山本代表は談話を発表し「玉城県政の4年間で進めてきた子どもの貧困の具体的な対策のほか、基地を減らし雇用の拡大につながる経済の活性化などが沖縄の将来に必要と確認された結果だ。不要な辺野古基地建設をゴリ押しし、沖縄振興予算と基地受け入れをリンクさせる強権的な手法などを自民・公明政権は改める時だ」としています。