北朝鮮 キム総書記が「新型コロナワクチン接種実施へ」と演説

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記は8日、最高人民会議の演説で、これまで行っていないとしていた新型コロナウイルスのワクチン接種を実施する方針を明らかにしました。

演説でキム総書記は「わが国の専門家は、国民に形成された抗体の値が、来月ごろには落ちてくるだろうとみている」と述べ、感染の再拡大への警戒感を示しました。

そのうえで「ワクチンの接種を責任を持って実施し、11月からは全住民に対してマスクの着用を勧告すべきだ」と述べ、これまで行っていないとしていた新型コロナウイルスのワクチン接種を実施する方針を明らかにしました。

一方で、接種の具体的な時期や種類については示されませんでした。

北朝鮮は、国内での感染者が初めて確認されたと発表してからおよそ3か月となる先月10日に、新型コロナを抑え込んだとして「勝利宣言」を行っていました。