米アップル 最新「iPhone14」発表 高価格帯受け入れられるか

アメリカのIT大手アップルは、高価格帯の機種で、画素数をこれまでの4倍にするなどカメラの性能を向上させた最新のスマートフォンを発表し、世界的な景気減速への懸念が高まる中、消費者にどこまで受け入れられるか、注目されます。

アメリカのアップルは7日、カリフォルニア州の本社で最新のスマートフォン「iPhone14」のシリーズ4機種を発表しました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、オンラインのイベントが続いてきましたが、今回は、3年ぶりに対面での新製品の発表となりました。

このうち、高価格帯の機種では、画素数をこれまでの4倍にあたる4800万画素にするなど、カメラの性能を向上させ、より鮮明な写真が撮影できるとしています。

日本での価格は、最も安いもので税込み11万9800円からで、今月9日から予約を受け付けるとしています。

スマホカメラの画素数をめぐっては、韓国のサムスン電子も性能の向上を図り、競争が激しくなっています。

世界的な景気減速への懸念が高まる中、今回発表した高価格帯の新製品が消費者にどこまで受け入れられるか、注目されます。

米調査会社 4~6月の出荷台数シェア アップルは2位

アメリカの調査会社IDCによりますと、ことし4月から6月までの3か月間に世界で出荷されたスマートフォンの台数は、2億8600万台と、前の年の同じ時期と比べて8.7%減少しました。

世界的な景気減速懸念が背景にあると調査会社では分析しています。

メーカー別のシェアは、韓国のサムスン電子が21.8%で首位、次いでアップルが前の年の同じ時期の3位から2位に浮上し15.6%、一方、中国のシャオミが13.8%と3位に後退しました。

IDCは、供給の問題が改善し、生産が回復してきたものの、記録的なインフレと経済の先行き不透明感の影響から世界中のすべての地域で在庫が増加したなどと分析しています。

こうした経済情勢がことしのiPhoneの発表の時期に影響したという見方もあります。

おととしの新型機種の発表会は10月13日、去年も9月14日で、1週間ほど発表が早まっています。

アップルの事情に詳しい投資銀行のアナリストは、「世界的な景気後退リスクは依然として高く予測不可能だ。できるだけ早く発表、出荷することがリスクを最小限に抑えることになると考えているのだろう」などと指摘しています。

日本では発売時の価格 初の10万円超に

会社の発表によりますと、日本での発売価格は今回最も安い機種で11万9800円と、より安価なモデルがあった去年9月の発表の時より3万3000円高くなり、発売時の価格が初めて10万円を超えました。

また、最も高い機種は、23万9800円で、最高価格でも初めて20万円を超えました。

日本での販売価格上昇の背景には、部品の価格高騰のほか、急速に進む円安によって日本での販売価格の割安感が強まっていたこともあるとみられています。