プーチン大統領 “中国 習主席と対面で首脳会談” 今月半ばに

ロシアのプーチン大統領は、今月半ばに中国の習近平国家主席と、対面で首脳会談を行う見通しであることを明らかにしました。
ロシアがウクライナ侵攻を開始して以降、対面で首脳会談を行うのは初めてで、プーチン大統領としては欧米などから厳しい制裁を科される中、中国への接近を加速させていくものとみられます。

ロシアのプーチン大統領は7日、極東のウラジオストクで開かれた国際経済会議で演説したあと、現地を訪問した中国共産党の序列3位で全人代=全国人民代表大会の栗戦書委員長と会談しました。

ロシア大統領府によりますとこの中でプーチン大統領は「あなたの訪問は両国関係が持つ特別な性格を改めて強調するものだ」と歓迎したということです。

そして、「習主席に近くお目にかかることを期待している」と述べたということで、今月15日と16日に中央アジアのウズベキスタンで開かれる上海協力機構の首脳会議にあわせて中国とロシアの首脳会談が対面で行われる見通しであることを明らかにしました。

中国とロシアの首脳会談は、ことし2月24日にロシアがウクライナへの侵攻を開始したあとも電話では行われてきましたが、対面による首脳会談が行われるのは、ことし2月4日以来となります。

また、モンゴルの首相との会談では、プーチン大統領は、モンゴルのフレルスフ大統領と習主席との3者会談が行われる予定であることも明らかにしました。

プーチン政権は、7日まで極東地域などで行われた合同軍事演習でも中国との連携を強調していて、ウクライナ侵攻を受けて欧米などから厳しい制裁を科される中、中国への接近を加速させていくものとみられます。