アンジェス 臨床試験中の新型コロナワクチンの開発中止を発表

大阪のバイオベンチャー企業「アンジェス」は、臨床試験を進めてきた新型コロナウイルスワクチンについて、期待した効果が確認できなかったとして、開発を中止すると発表しました。

アンジェスは7日、臨床試験を進めてきた「DNAワクチン」という種類の、新型コロナウイルスワクチンの開発を中止すると発表しました。

発表によりますと、現時点でのデータを分析した結果、接種から12週間後でのウイルスの働きを抑える効果が、期待した水準に達しなかったということです。

アンジェスはおととし3月、新型コロナウイルスのワクチンの開発を進めると発表し、6月には国内で初めてヒトで安全性と効果を確認する臨床試験を始めました。

しかし、去年11月、十分な効果が確認できなかったと発表し、接種する量を増やした別の臨床試験を続けていました。

今後は変異ウイルスに対応した新たなワクチンや、注射ではなく鼻から投与するタイプのワクチンの開発に取り組むとしていて「皆様の期待に添えなかったことは申し訳ない。諦めずにワクチンの開発を進めていきたい」とコメントしています。