水際対策緩和 外国人観光客増加見込んで通訳案内士の研修 東京

政府が新型コロナの水際対策を緩和し、今後、外国人観光客の増加が見込まれる中、外国語で観光ガイドを行う「通訳案内士」が7日、都内の観光地をめぐる研修を行いました。

通訳案内士は外国語で観光ガイドを行う国家資格で、7日はおよそ70人が参加し、都内の観光地をめぐる研修を行いました。

研修では、東京 日本橋周辺の観光スポットや人気の店舗を訪れ、この地域に詳しいガイドから歴史などを学び、参加者たちは熱心にメモを取ったり写真を撮ったりしていました。

全日本通訳案内士連盟が、所属する通訳案内士500人余りから回答を得た調査では、7割以上がことしに入って先月まで、1度も通訳ガイドの仕事ができていないということです。

こうした中、7日から水際対策が緩和されたことについて、研修に参加した女性は「この2年半は通訳ガイドの仕事がゼロだったので、少しずつでも観光客が戻ってほしい」と話していました。
全日本通訳案内士連盟の松本美江理事長は「まもなく訪日のお客様が戻ることを期待して研修を行った。通訳案内士の中には仕事がない人もいるが、なんとか頑張って準備を進めている」と話していました。