山口 下関 倉庫の屋根など崩落 救助の男性3人のうち1人死亡

7日昼すぎ山口県下関市にある雑貨の卸売会社で倉庫の屋根や壁が崩れ、近くの車の中にいた従業員の男性3人が巻き込まれました。3人は救助されましたが、このうち55歳の男性が死亡し、2人がけがをしました。

7日午後1時15分ごろ、下関市の一の宮卸本町にある雑貨の卸売会社「辻豊」の倉庫で「建物の一部が崩壊して中に閉じ込められた人がいる」と消防に通報がありました。

警察によりますと、建物の壁やひさしが崩れて近くに止まっていた7台の車が下敷きになりました。

このうち3台の車に合わせて3人の従業員が乗っていて、いずれも救助されましたが、警察によりますと下関市の樋口善彦さん(55)が死亡しました。

また、40歳の男性と54歳の男性がけがをしたということです。

2人は意識はあり、命に別状はないということです。

ほかに建物の中などで巻き込まれた人はいないということです。

警察によりますと、この建物は鉄筋コンクリートづくりで、2階の一部が1階部分より飛び出し、その下に駐車場がある構造となっていて、ふだんは倉庫や作業場として使われているということです。

この会社では新型コロナウイルスの感染対策のため、昼の休憩時間に従業員らがそれぞれの車の中で過ごすことがあったということで、巻き込まれた3人は車で休憩を取っていたとみられるということです。

現場はJR新下関駅から南におよそ2キロほどの、建物が建ち並ぶ一角です。

建物にいた従業員「まさか崩れるとは」

倒壊した当時、この建物にいた70代の従業員の男性は、「当時、1階にいましたが、車が突っ込んだような音がして外に出ました。建物は古いですが、まさか自分の会社が崩れるとは思いませんでした。救助されているのは同じ会社の従業員なので心配です」と話していました。

会社の元役員「倒壊したのは作業場 地響きがした」

建物が倒壊した会社の元役員の60代の男性は、「倒壊したのは会社の作業場で、私は当時、隣接する新館にいました。倒壊した時は『ワッ』と地響きがして、慌てて外に出たら、がれきが車を覆っていました。以前から雨漏りがしていて補強はしていましたが、倒壊してしまいました。車に残った従業員の安否が心配です」と話していました。

「辻豊」とは

民間の信用調査会社によりますと、山口県下関市にある「辻豊」は化粧品などの卸売り業者だということです。
ヘアブラシや化粧品などを主に取り扱っていて、ネット通販も行っているということです。

崩れる前の建物

グーグルマップのストリートビューでは、2018年に撮影されたとされる建物の画像が確認できます。
建物は、1階の道路に面して入り口があり、上の階には6つの窓が確認できます。
正面の壁には道路側にせり出したひさしが取り付けられています。
ひさしは、両隣の建物にも取り付けられていて一続きになっているように見えます。
また、1階の入り口の前には数台の車が駐車している様子が確認できます。

倒壊した建物 昭和45年に建築

山口県下関市の建築指導課によりますと、倒壊した建物は鉄骨造の3階建てで、昭和45年に建築されたということです。
当初は2階建てでしたが、その翌年に3階部分が増築されたということです。

現場近くの女性「大きな音 建物が崩れ驚いた」

現場近くの会社の60代の女性は、「大きな音がして、トラックかなにかが倒れたのかと思いましたが、見に行ったら建物が崩れた状態でした。近くなので驚きましたし、怖いです」と話していました。

近く会社の女性「安否気になる」

倒壊した建物の近くにある会社の女性社員は、「古い建物であることは知っていましたが、崩れているのを見てびっくりしました。車の中にいる人を救助中だと聞いたので、安否が気になります」と話していました。