台風11号 韓国でも警戒強まる 6日午前 南部に上陸の可能性

韓国では、台風11号が6日午前、南部に上陸する可能性があり、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が万全の態勢をとるよう指示するなど、警戒が強まっています。

韓国の気象庁によりますと、台風11号は東シナ海を北北東に進んでいて、5日夜から、6日未明にかけて南部のチェジュ(済州)島付近の海上を通過したあと、6日午前には、第2の都市 プサン(釜山)付近に上陸する可能性があります。

チェジュ島では、4日から1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降って、道路が浸水する被害が出ていて、公共放送KBSの映像からは、沿岸に打ちつける波が次第に高くなってきている様子が確認できます。

韓国メディアによりますと、空の便は300便以上の欠航が決まったほか、首都ソウルにある小中学校について、6日は休校やオンライン授業になるなどの影響が出ています。

韓国では、8月に首都圏を中心に記録的な大雨が降り、半地下の住宅に住んでいた家族3人が浸水で亡くなるなど、合わせて14人が死亡していて、韓国政府は半地下の住宅や、低い土地の住民などに早めの避難を呼びかけています。

ユン・ソンニョル大統領は「これまでで最も大きいクラスの台風が近づいている。政府は緊張感をもって国民の安全に最善を尽くす」と述べ、台風11号に備えて万全の態勢をとるよう関係機関に指示するなど、韓国でも警戒が強まっています。

プサンでは

韓国第2の都市 プサンでは、台風11号の接近を前に、5日午後から雨が降り始め、風が次第に強まっています。

中心部近くの海水浴場では、自治体の職員やボランティアが土のうを準備する作業に追われていました。

土のうは、プサン市の各出張所を通じて、必要な市民に配られることになっています。

プサンなど韓国南東部では、6日は、ほぼすべての小中学校が休校、またはオンライン授業になるということです。

また、首都ソウルとプサンを結ぶ高速鉄道は、5日夜から6日午後まで一部の区間で運転を見合わせるということです。

北朝鮮でも警戒強める

台風11号について、北朝鮮では国内の数十か所の地域で、5日午前までのおよそ1日で100ミリ以上の雨が降ったと伝えられ、国営テレビが特別番組を放送するなど、警戒を強めています。

北朝鮮メディアは、台風11号への対策を「台風被害防止戦闘」と呼んで、暴風雨への備えを徹底するよう呼びかけていて、首都ピョンヤン(平壌)では、朝鮮労働党の幹部らが緊急の協議会を開き、キム・イルソン(金日成)主席やキム・ジョンイル(金正日)総書記の銅像を台風から守るための作戦を練ったと伝えています。

また、9月中旬からコメの収穫期に入るのを前に、農業が盛んな北朝鮮南西部では、農作物への被害を最小限に抑えるための対策を強化しているということで、食料事情が悪化しないよう神経をとがらせているとみられます。