円相場 対ユーロ値上がり ドイツ天然ガス供給停止長期化懸念で

5日の東京外国為替市場、ロシアからドイツへのパイプラインを通じた天然ガスの供給停止が長期化するのではないかという懸念から、ユーロを売って円やドルを買う動きが広がり、円相場はユーロに対して値上がりしました。

5日の東京外国為替市場では、ロシアからドイツへのパイプライン、ノルドストリームを通じたガスの供給の停止が続くことになったことから、ヨーロッパ経済の先行きへの警戒感が強まり、ユーロを売って円やドルを買う動きが広がりました。

その後はユーロを買い戻す動きも出て、円相場はユーロに対しては77銭円高ユーロ安の1ユーロ=139円31~35銭でした。

ユーロは、ドルに対しては一時、2002年12月以来、およそ20年ぶりの安値水準を更新しました。

午後5時時点では、ユーロはドルに対して1ユーロ=0.9910~12ドルでした。

一方、円相場は、ドルに対しては先週末と比べて33銭円安ドル高の1ドル=140円57~58銭でした。

市場関係者は「ロシアからの天然ガスの供給再開の時期が見通せない中、ドイツをはじめヨーロッパの景気が一段と減速するのではないかという懸念が強まっている。ECB=ヨーロッパ中央銀行が日本時間の8日に開く理事会でどのような対応をとるのかに市場の注目が集まっている」と話しています。