新型コロナ第7波 妊婦の感染 第6波比3倍以上 愛知

新型コロナウイルスの感染拡大の第7波で、愛知県では妊娠中に感染した人が多いときに週300人を超え、第6波に比べて3倍以上にのぼったことが愛知県産婦人科医会の調べでわかり、妊婦やその家族に対し、ワクチン接種などの対策を強く呼びかけています。

愛知県産婦人科医会によりますと、第7波の感染拡大とともに、7月はじめから妊婦の感染が急増し、7月25日からの1週間で333人、8月8日からの1週間で305人といずれも300人を超えるなど、妊婦の1週間の感染者数が第6波の多いときと比べ、3倍以上にのぼったことがわかりました。

出産間近の妊娠36週以降の感染も多い週では40人報告され、感染した妊婦の分べんに対応している病院では、緊急の帝王切開が必要になるなど、周産期医療のひっ迫につながったということです。

愛知県産婦人科医会澤田富夫会長によりますと、感染した妊婦の中にはワクチンの接種を3回していない人が多い上、家庭内で夫や子どもから感染している人が目立つということです。

澤田医師は「ワクチン接種の回数が足りない妊婦の感染リスクは高い。家庭内感染を防ぐために、妊婦のいる家庭ではワクチンの接種はもちろん、家でもマスクをして消毒や換気などの感染対策を徹底してほしい」と話しています。