ウクライナ軍 南部で攻勢強める ロシア軍の補給路断つねらい

ロシアの軍事侵攻をめぐり、ウクライナ軍はヘルソン州など南部を中心に攻勢を強めています。ウクライナ大統領府の顧問は当面はロシア軍の補給路を断ち戦闘能力を低下させることに重点を置いているとねらいを明らかにしました。

ロシアはウクライナ東部や南部で攻撃を続けています。

東部ドネツク州の知事はSNSで3日に市民4人が死亡したと伝えたほか、南部ミコライウ州の知事は4日、深夜に大規模なミサイル攻撃があり、医療機関や教育施設などに被害が出たとしています。

これに対してウクライナ軍は、ロシア軍が掌握したとするヘルソン州など南部を中心に攻勢を強めています。

これについてウクライナ大統領府の顧問、アレストビッチ氏はメディアからのインタビューに対し「砲撃によりロシア軍の作戦上の物流を体系的に破壊している」と述べ、ウクライナ軍が支配地域の奪還に向け、当面はロシア軍の補給路を断ち戦闘能力を低下させることに重点を置いていると明らかにしました。

一方、ロシアのプーチン大統領はウラジオストクで開かれる「東方経済フォーラム」などに参加するため、4日から極東を訪問します。

そして6日にはロシア軍の大規模軍事演習「ボストーク」を視察する予定で、軍事力に余力があることを内外に示すねらいもあるものとみられます。