日野自動車 ロシアの工場建設取りやめ 海外での事業戦略見直し

日野自動車が、ロシアで建設中の工場の計画を取りやめたことが明らかになりました。
検査データをめぐる一連の不正問題で、国内でのトラックの出荷がほぼ停止される中、海外での事業戦略の見直しを迫られた形です。

日野自動車は、ロシア事業を拡大するため、2019年からロシアのモスクワ州で、トラックの組み立て工場の建設を進めてきましたが、関係者によりますと、この新工場の計画を取りやめたことが明らかになりました。

会社は当初、ロシアでのトラックの需要が大きく成長すると見て、現地生産に乗り出してロシア事業を拡大する方針でした。

しかし、建設工事の遅れや税制上の理由などで、そのメリットが見込めないとして、建設の取りやめを判断したものと見られます。

一方、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、計画の取りやめとは直接は関係ないとしていて、現在は停止している日本からロシアへのトラックの輸出は、今後の情勢を踏まえて判断するとしています。

日野自動車は、排ガスなどの不正なデータを国に提出していた一連の不正問題が明らかになり、国内向けのトラックの出荷を、ほぼ停止する異例の事態となっています。

会社では、ロシアや東南アジアなどの海外市場を強化することで、世界での販売台数を2025年度には、今のおよそ2倍に拡大する計画を掲げていますが、海外の事業戦略の見直しを迫られた形です。