“イージス搭載艦”北朝鮮のミサイル対応に重要 浜田防衛相

防衛省が来年度予算案の概算要求に盛り込んだイージス・システム搭載艦について浜田防衛大臣は、北朝鮮の弾道ミサイルへの対応に重要だという考えを強調しました。

防衛省は配備を断念した新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策として、イージス・システム搭載艦2隻を建造し、このうち1隻目は2027年度末の就役を目指していて、来年度予算案の概算要求に設計などの費用を盛り込みました。

浜田防衛大臣は閣議のあとの記者会見で、北朝鮮の弾道ミサイルの能力向上は顕著だとして、「高い迎撃能力を有するイージス・システム搭載艦が必要で、防衛力を5年以内に抜本的に強化するために極めて重要な取り組みだ」と述べました。

そして、中国による東シナ海などでの海洋進出を念頭に、「イージス・システム搭載艦の配備によって、既存のイージス艦8隻が弾道ミサイル防衛の任務に専従しなければならない状態を早期に解消し、南西方面での洋上侵攻阻止能力を強化することが重要だ」と述べました。

また、浜田大臣は、攻撃型の無人機の取得を盛り込んだことについて、「ロシアによるウクライナ侵略などで無人機が効果的に使用されたと指摘され、新たな戦い方への対応が急務だ」として、取得の必要性を強調しました。