ウクライナから避難の美容師 高校生に仕事経験語る 横浜

ウクライナから避難してきた美容師の女性が、みずからの仕事の経験などを、日本の高校生に語る講演会が1日、横浜市で開かれました。

この講演会は、世界に目を向けるきっかけにしてほしいと、横浜市の横浜商業高校が企画し、美容師や理容師を目指すおよそ160人の生徒が、ウクライナから避難してきた美容師の女性の話に耳を傾けました。

講演したのは、ウクライナの首都キーウにある美容室で20年間働き、ことし4月、日本に避難してきたマリナ・アズィマさん(40)です。

マリナさんは多くの顧客を抱えながら日々、流行を追って技術を磨いてきたことや、美容師に必要なのは、忍耐強く諦めない姿勢であることなど、みずからの仕事の経験を話しました。
そのうえで「私の国では不幸なことが起きていますが、美容師の仕事をしていたおかげで、こうして皆さんと会って、経験をシェアすることができました」と語りかけていました。

参加した生徒は「避難してきた日本でも、私たちに経験を共有しようとしてくれていることに、美容師としての覚悟を感じました」と話していました。
講演を終えたマリナさんは「若い皆さんによいインスピレーションを与え将来、勤勉で自分の仕事に誇りを持った理容師や美容師になってくれたらうれしいです」と話していました。