新型コロナで休止 東京都庁展望室の「おもいでピアノ」再開

新型コロナウイルスの影響で休止されていた東京都庁の展望室への入場が1日、8か月ぶりに再開されたのに合わせて、誰でも自由に弾くことができるピアノの利用も再開され、訪れた人たちは思い思いに音色を奏でていました。

1日、ことし1月から新型コロナウイルスの影響でワクチンの接種会場となっていた都庁第一本庁舎の45階にある南展望室の入場が8か月ぶりに再開されました。

展望室には、前衛芸術家の草間彌生さんがデザインを監修したグランドピアノが、誰でも自由に弾くことができる「おもいでピアノ」として3年前から設置されています。

1日はピアノの利用も再開され、訪れた多くの人が思い思いに音色を奏でていました。

都内から訪れた70代の女性は「ピアノを習うきっかけが、このピアノに出会ったことだったのでふるさとに帰ってきたみたいで安心しました」と話していました。

また、20代の女性は「都庁のピアノを通して、仲間ができたこともあったので、コロナの世の中が少しでも明るくなるようにと思って弾きました」と話していました。

ピアノを弾くことができるのは午前10時から正午までと、午後2時から午後4時までで、毎月第1と第3火曜日はピアノの調律などのため展望室への入場を休止するということです。