パキスタン洪水 衛生環境悪化で感染症まん延のおそれ

大雨による洪水でこれまでに1100人以上が死亡したパキスタンの被災地では、依然として食料や医薬品が不足している上、衛生環境の悪化で、感染症がまん延するおそれがありパキスタン政府は、国際社会に対し改めて支援を呼びかけています。

パキスタンでは、ことし6月中旬から、各地で例年の雨量を大幅に上回る大雨が降り続き洪水が発生していて、地元の防災当局によりますと、これまでに1191人の死亡が確認されています。

現地では洪水で道路や鉄道が寸断されているほか、依然として食料や医薬品が不足した状況が続いています。

こうした中、31日、レーマン気候変動相が、会見を開き「被災した地域では、蚊が至る所にいて、水を媒介とする病気も懸念される。多くの国民が体調を崩す可能性がある」と述べ、衛生環境の悪化でコレラやマラリアなどの感染症がまん延するおそれがあるとして国際社会に対し改めて支援を呼びかけました。

そして、今回の大雨について気候変動の影響によるものだとしたうえで「パキスタンには地球温暖化を引き起こす原因はほとんど見当たらないが被害を受けている。二酸化炭素を多く排出している国が責任を持つべきだ」と述べ、地球温暖化の問題に警鐘を鳴らしました。