この授業は下田市立稲梓小学校が子どもたちに地元の生態系や文化について知ってもらおうと、31日まで2日間にわたって行ったものです。
初日の30日は4年生8人が学校の近くを流れる稲生沢川に集まり、地元で地域おこしに取り組む高齢者のグループが講師役として招かれました。
子どもたちは、まずウナギを捕まえるための「もじり」と呼ばれる竹で編んで作られた仕掛けについて学び、中にウナギが入ると逃げられなくなる仕組みになっていると説明を受けました。
続いて、餌となるミミズを「もじり」に入れてから川の中に入り、重しとなる石をのせて合わせて12個を川底に設置しました。
そして、31日の朝8時すぎ、子どもたちが「もじり」を引き上げると、合わせて9匹のうなぎがかかっていて、子どもたちは大きな歓声を上げて喜んでいました。
小学校では、小ぶりな5匹は川に放し、4匹を給食でかば焼きにして食べることにしています。
小学校の担任の石川周蔵教諭は「子どもが実際にウナギを見たり、伝統的な漁を体験できたりしてよかったです」と話していました。

ウナギの伝統的な漁 小学生がお年寄りから学ぶ 静岡 下田
静岡県下田市の小学生が地元のお年寄りからウナギの伝統的な漁について学ぶ授業が行われました。

