10兆円規模の基金活用「国際卓越研究大学」基本方針案まとまる

国が10兆円規模の基金を活用して世界トップレベルの研究力などが期待される大学を支援する「国際卓越研究大学」について文部科学省は、これまでの実績とともに、最長25年にわたる具体的な目標や計画をもとに選ぶなどとする基本方針の案をまとめました。

「国際卓越研究大学」は、大学の研究レベルを高め、技術革新を生み出すことで社会の課題解決につなげようと、国が10兆円規模の基金を活用して支援する大学のことで今後、大学数校を選定する計画です。

31日に開かれた文部科学省の大学研究力強化委員会では「国際卓越研究大学」を公募で選ぶ際の基準など、基本方針の案が示されました。

案では、研究の「質」の高さの指標となる引用回数の多い論文をどのくらい生み出しているかや、研究者が年齢や性別、国籍にかかわらず活躍できる体制があるか、独立した監査部門を持ち適切な大学運営ができるかなど、7つの項目で評価するとしています。

また、これまでの実績だけでなく、将来のビジョンも加味して大学を選定する方針で、最長25年にわたる大学の目標や計画についても重視するとしています。

文部科学省は、この案について国民から広く意見を募集し、基本方針を決めたうえで年内に公募を始める予定です。

国際卓越研究大学とは

「国際卓越研究大学」は、世界トップレベルの研究成果が期待される大学を公募で選び、文部科学大臣が認定します。

科学技術振興機構が運用する「大学ファンド」と呼ばれる10兆円規模の基金を活用して見込まれる運用益のうち、年間最大3000億円を配分して支援する計画です。

選ばれた大学は、助成された資金を活用して世界最高水準の研究力がある海外の大学と同様に世界トップクラスの研究者を集め、学生が経済的な不安なく博士課程に進学できるほか、大学が生み出した技術革新で、社会課題の解決に貢献することなどが期待されます。