岸田首相 閉会中審査に出席へ 「国葬」の意義など説明の意向

来月開かれる安倍元総理大臣の「国葬」をめぐり、岸田総理大臣は、総理大臣官邸で記者団の取材に応じ国会の閉会中審査にみずからが出席し、実施の意義などを説明する意向を明らかにしました。

新型コロナの療養期間を終えた岸田総理大臣は、31日から対面での公務に復帰し、自民党の役員会などに出席したあと、総理大臣官邸に入る際に記者団の取材に応じました。

この中で、岸田総理大臣は旧統一教会と自民党の関係について「さきほどの自民党役員会では、まず当該団体との関係を断つことを党の基本方針とし、所属国会議員に徹底することなど、先週来、茂木幹事長に行ってきた指示内容の確認をした」と述べました。

また、安倍元総理大臣の「国葬」をめぐって、世論がわかれていることを踏まえ「さまざまな意見や批判を真摯(しんし)に受け止め、政権の初心に返り、丁寧な説明を尽くしたい」と述べました。

そのうえで「早急に国会の場で私自身が出席し、国民に見える形で『国葬儀』に関する質疑に答える場を設けるよう、幹事長以下に指示した。野党にも協力いただきたい」と述べ、国会の閉会中審査にみずからが出席し、実施の意義などを説明する意向を明らかにしました。

「国葬」に関する国会の閉会中審査をめぐっては、野党側が政府のこれまでの説明は不十分だなどとして、岸田総理大臣の出席を与党側に求めています。

岸田首相 対面で公務に復帰「全身全霊で仕事に励みたい」

新型コロナの療養期間を終えた岸田総理大臣は、31日から対面での公務に復帰し「全身全霊、全力投球で仕事に励みたい」と意気込みを語りました。

岸田総理大臣は、今月21日に新型コロナへの感染が確認され、総理大臣官邸に隣接する公邸で療養しながら、オンラインで公務にあたっていました。

療養期間を終えて31日から対面での公務に復帰し、自民党本部で開かれた党の役員会に出席したあと、午前10時前、総理大臣官邸に入りました。

この際、記者団の取材に応じ「皆様方にはご心配を頂いたが、本日から対面での公務を再開することになった。全身全霊、全力投球で仕事に励みたい」と意気込みを語りました。

岸田総理大臣は、このあと午前11時から記者会見を開いて、水際対策のさらなる緩和など、今後の新型コロナ対応の方針を明らかにするとともに、旧統一教会と自民党の関係や安倍元総理大臣の「国葬」をめぐる考え方を説明することにしています。

自民 高木国対委員長「国会でしっかりと説明」

自民党の高木国会対策委員長は記者団に対し「岸田総理大臣の意向の表明は、私にとっても突然だったが、国会でしっかりと説明してもらえると思っている」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「決断を歓迎したい」

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「岸田総理大臣には、どこかのタイミングでみずから国会で説明されたほうがいいのではないかと進言しようと思っていたので、決断を歓迎したい。国民にも見える場で、なぜ『国葬』にすると考えるに至ったのかしっかり丁寧に説明することが重要だ」と述べました。

公明 竹内政調会長「真正面から答えてもらうことが重要」

公明党の竹内政務調査会長は、記者会見で「『国葬』は岸田総理大臣が決断したと承知している。さまざまな批判を受けているので、しっかりと誠実に、真正面から答えてもらうことが重要だ」と述べました。

立民 泉代表「十分な質疑時間を」

立憲民主党の泉代表は記者団に「岸田総理大臣が独断で『国葬』を決定した理由や過程、どのような声を聞いて判断したのかは、詳しく説明されなければならない。2億数千万円の予算には相当なごまかしがあり、警備費も含め、省いている数十億円があると言われているところも聞かなければならない」と述べました。

その上で「十分な質疑時間を確保する必要がある。質問のひと枠は30分と言われるので、最低でもそうした質疑時間は各会派に確保することが大事だ」と述べました。

立民 岡田幹事長「出てくることは評価 問題は中身」

立憲民主党の岡田幹事長は記者団に対し、「出てくることは評価したいが問題は中身で、質疑時間は大事だ。やる以上は実のあるものにしたい」と述べました。

その上で「岸田総理大臣が説明すべきは、なぜ『国葬』なのかや『国葬』の根拠のほか、政治家の評価にはある程度時間が必要なのに、総理大臣を辞めてから時間がたっていない状況で行うことが適切なのかということだ」と指摘しました。

また、岡田氏は「国葬」という形式で行うことに反対する考えを示した上で、党として出席するかどうかは「今後のさまざまなやりとりや政府の説明を踏まえた上で判断したい」と述べました。