EU ウクライナに甲状腺被ばく抑えるヨウ素剤500万個余を提供

ウクライナ南東部にあるザポリージャ原子力発電所の周辺で砲撃が続き、原発の安全性への懸念が高まる中、EU=ヨーロッパ連合は、ウクライナ政府からの要請を受けて、甲状腺の被ばくを抑えるヨウ素剤の錠剤500万個余りを提供すると発表しました。

ウクライナ南東部にあるザポリージャ原発の周辺で砲撃が続く中、EUは、30日、甲状腺の被ばくを抑えるヨウ素剤の錠剤、500万個余りをウクライナに提供すると発表しました。

ウクライナ政府からの要請を受けたもので、服用が必要な事態に備えるためだとしています。

一方、EUは30日、チェコで国防相会議を開き、ウクライナへの軍事支援について協議し、EUとしてウクライナ軍を対象にした訓練を行うことで合意しました。

EUの加盟国では、すでにフランスなどが、特定の兵器を供与するにあたってウクライナ軍の兵士に使い方について訓練を行っているということです。

今回、EUとして訓練を行う意義について、ボレル上級代表は記者会見で「ウクライナが必要とする訓練は短期的なものから長期的なものまである。加盟国の能力を集約し、それぞれの得意分野を探すことでウクライナのニーズに一層応じることができる」と述べ、実施に向けて準備を急ぐ考えを強調しました。