ザポリージャ原発 IAEA調査前にウクライナとロシア 非難の応酬

ザポリージャ原子力発電所の安全確保に向けたIAEA=国際原子力機関の専門家チームの現地入りを前に原発をめぐるウクライナとロシア双方の非難の応酬が続いています。

ウクライナのポドリャク大統領府顧問は30日、SNSに「ロシアは、IAEAの専門家チームがザポリージャ原発に向かうための経路を意図的に砲撃している」と投稿し、ロシアがIAEAの調査を妨害しようとしているとして非難しました。

一方、ロシア国防省は30日「ウクライナ軍は、この24時間のうちに原発の敷地内に2発の砲弾を撃ち込んだ」として、ウクライナ側が原発への攻撃を続けていると主張しました。

また、ザポリージャの一帯を掌握する親ロシア派の幹部も30日、SNSで「原発がけさ、ウクライナ軍から砲撃を受けた。グロッシ事務局長が率いるIAEAの任務を妨害するのが目的だ」と主張していて、双方の非難の応酬が続く中、専門家チームの調査が順調に行われるかが焦点となっています。